いい天気で起きた。
雨戸を開けたら青と光とがガツンと流れ込んできて、
それから、
いつもより
彩度とかコントラストだとかが高まった世界が
ドドーンと現れて
なにか忘れかけていたものを思い出させるような
なおざりにしてた諸々にもう一度目を向けるような
あれっ、
って。
だから読みかけの本を一気に読んで、
ほったからしの夏のタオルケット洗って、
掃除機かけて、
さいきんちっとも図書館に行ってなかったな、
とか、
あんなに通った名画座が今何の特集やってるかてんでしらないや、
とか、
今度買いたいレコードがいっこも思いつかない、とか
なんだこれ、
わたしが わたしであること
の要素としてせっせと行っていた活動はもしかしてス全てトップしていやしないか と
それはいったいなんなんだろう
と
楽しいことってなんだろう と。
と、空見上げて、青いでかい便箋にメモした。届け、今度同じくらい晴れた日に、俺に。