おまえだ、カラッポ!

おへやがドンドンからっぽになっていく。


思いきってずーっと後生大事に取っておいて来た昔の手帳とノートを全部捨てた。


いつか死ぬ日の遺書、とかいいながら、捨てられずにいた日々の思想の断片を、ポリ袋に入れて出しちゃった。



なんか、ホコリみたいにつもってたのね。

ただ、置いておいただけなのね。


誇ってたはずの頭の中。


埃になってすみっこにたまってるだけになってたね。





愛しい過去の私の想いちゃん。 
記憶にのこるていどでいい。
記録は無意味な字の羅列に見えた。




そのあと少しして、


もらい溜めてたお手紙も手放してしまった。

(もちろんだいじな手紙はのこしたけどね)



これはどうしようか悩んだけれど 選定してさよならをした。


とくに、過去のずきずきの気持ちの匂いをまとったおてがみとか


手紙は物質だけど、
その気持ちが過去のまま保存されて時が止まってそこだけでわずかに呼吸して生きてるようで、

それに何の反応も出来ないのなら、

この呼吸に私はもう触れられないと思った。





こうしてひとつひとつ
もう一度見直して、決めて、捨てるものは捨てていく作業って、

なんだかいい。


引越しの時くらいしかなかなかちゃんとしないんだけど、


からだが軽くなって、 カロヤカなステップでおどりだせそ。

The Stalin - Tempura (Live 1985 Final Concert)