気狂いピエロ


ちかごろ
ところどころで
「爆発したい」
って聴くけど、


何だか耳にするたびモヤモヤーとする。

火薬もねーやつが言うな!とか そんなようなことを思う。


したいんじゃないだろ、お前がするんだろ、湿気てんじゃねーよ とか 思う。火薬持ってんのかよ、乾いてんのかよ。爆発はお前がするんだろ 分かってんのかよ。




昔、「死にたい」ってのを耳にするたび胸に抱いてたモヤモヤに似ている。





爆発ってすごいんだぞ、

岡本太郎にタイマンはって勝ってから言えよ、爆発なんて到底無理そうなやつが爆発とか言うなよ ムキャー!なのである。




なんともココロが狭いと言うか、どーでも良いことに突っかかってくハートちゃんである。まったく。







「爆発したい」
ってゆうのが、ちょっと分かる気がするから、余計に鼻につくのかな。


爆発ね、 うん、 したいよね 

したいときあるよね




でもさー 爆発するのは自分だよ 君が火薬持ってなきゃ爆発できないんだからね、火薬持った人間、それっくらいになってから言ってくれよ。


私だって吹き飛びたいときあるよ

でも火薬もって導火線に火をつける覚悟決めれないよ ビビリで弱くて ずるいから


ねぇ君だってそうなんじゃないの?
なのにいとも簡単にゆうの?



爆発なめんな。









爆発と聴いて、岡本太郎がまず浮かんでしまったけど、
そう言えばフェルディナンが爆死したのを思い出した(ゴダール監督の気狂いピエロ、という映画です。)


ああ、この情け無い爆発なら、とてもリアル。
そうか 爆発って その実こんなもんだ、
と思って、この日記書いたんだ。




さいならフェルディナン。
気狂いピエロよりラストシーン。

フェルディナンは気取った頭でっかちのヘタレだった。
世間でゆう爆発は、彼のよーに、気取ってヘタレただけの言葉なのだ。
でもそれでもついうっかりホントに火がついちゃうことがあって、
そのとき、焦るのは、今までそれを望んでたはずの本人なのさ。最後までしょーがないねフェルディナン。でも僕らもそんなもんか。